橋本耳鼻科クリニック

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橋本耳鼻科クリニック

花粉症の部屋

花粉症の部屋

現在日本人の4人に一人は花粉症を持っているといわれ、今や国民病の一つです。
また治療法の選択肢も増えているので迷うこともあるかもしれません。
この部屋は、今まで新聞や雑誌に書いてきた内容をまとめてみました。若干古い内容も記載されていますが、ご容赦ください。

セルフケア

(2005年 新潟日報 第5回 住まいと健康)

お薬による治療

初期治療(2009年 新潟日報assh 第21回 健康美人の質問箱)

花粉症とは、花粉が鼻の粘膜に付着することで起こるアレルギーで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出現します。日本ではスギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなどの花粉が原因となります。

花粉が飛散し一度アレルギー症状が出現すると、その後に花粉症の薬を飲み始めても効果が十分に発揮できません。
「初期療法」は、早めにお薬を飲み始めることで、症状の出現する時期を遅らせたり、終了を早めたりするのに効果的です。
花粉の飛散開始日の約1から2週間前、新潟では2月初旬から薬を飲むとよいと思われます。

「初期療法」の薬は、最も困っている症状に適したものを専門医で処方してもらいましょう。
中には内服すると眠気が出やすいタイプの人がいるので、医師によく相談しましょう。そして毎年花粉症になる人は、自分の症状や体質に合った薬を覚えておくことが重要です。

お薬の種類(2014年 新潟県医師会報 花粉症の最新の治療法について 改)
花粉症の治療は現在もお薬による治療が中心であり、作用機序により以下のように分類されます。
1.抗ヒスタミン薬
即効性でくしゃみ、鼻漏により効果があります。第1世代のヒスタミン薬は抗コリン作用が強く、緑内障、前立腺肥大、喘息などに禁忌があり、眠気も出現するため運転や危険な作業に従事する人には処方しません。第2世代の抗ヒスタミン薬は、血管脳関門を通過しにくいため頭蓋内への移行が少なく眠気も軽減されているため、現在最も使用されている安全性の高い薬剤です。
2.ロイコトリエン受容体拮抗薬
鼻粘膜の腫張を抑制し、抗ヒスタミン薬に比較してより鼻閉の改善効果が期待できます。エリスロマイシンやイトラコナゾールとの相互作用に注意が必要です。
3.プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2受容体拮抗薬
ロイコトリエン拮抗薬同様にくしゃみ、鼻漏より鼻閉の改善効果が期待できます。サリチル酸系製剤やテオフィリンとの相互作用に注意が必要です。
4.Th2サイトカイン阻害薬
IgE抗体産生制御が主作用であり、鼻閉に効果が高いと言われています。
5.鼻噴霧用ステロイド薬
最近発売された鼻噴霧用ステロイド薬は局所効果が高く、1日1回のものが主流になっています。また分解も早いためステロイドに伴う全身性の副作用はほとんどみられません。なお同じ点鼻薬剤でも点鼻用血管収縮薬は、鼻閉が一時的に改善しても連続使用により腫張は重症化して薬剤性鼻炎を誘導するため、乱用を避けるように説明します。
6.全身性ステロイド
最重症例に対して短期間投与をおこなうことがありますが、副腎皮質抑制などの副作用に注意しなければなりません。
7.その他
小青竜湯、葛根湯、苓甘姜味辛夏仁湯等が用いられることが多く、小青竜湯は対照試験で有効性が認められています。

手術による治療

舌下免疫療法(スギ花粉)

1.舌下免疫とは
現在ある花粉症のお薬とは、症状をおさえるためことを目的としています。舌下免疫療法は、自分の体質をかえて花粉症をおこさないようにすることを目的としています。
2.どうやっておこなうの?
スギ花粉症では、スギ花粉から精製されたお薬を使います。自分自身で1日1回舌下に薬液(1mL)をいれて、2分間したら飲み込みます。
3.通院は?
最初は院内で舌下投与していただき、2週間はすこしずつ増量しながら自宅で投与していただきます。2週後再来し、問題なければその後は約1か月に1回来院して、約2年~5年程度の継続治療をお勧めしています。
4.お金はどのくらいかかるの?
最初にスギ花粉症かどうか(舌下免疫治療の適応)を検査するための費用が5000円程度(3割負担)かかります。その後は毎月2000~3000円程度お薬の費用がかかります。
5.どのくらいの人がこの治療を受けていますか?効果はいかがでしょうか。
30000人以上の方がすでに治療をうけています。すべての人に効果があるわけではなく2年以上継続すると約8割の方に効果があるといわれています。
6.どのような方にお勧めですか?
12歳以上で毎年スギ花粉症でお悩みの方、特に将来受験や妊娠が心配な方や薬の副作用が気になりお薬を減らしたい方などは一度検討する価値があると思います。なお重症の気管支ぜんそくや癌を治療中はこの治療を開始できません。

当院でも検査などをおこない、スギ花粉の飛散が終了する6月から初回投与を行う予定です。希望がありましたらいつでも相談してみてください。
なおダニの舌下免疫療法の開始時期については後日ホームページに掲示します。

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